ねここねの思考手記

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弱虫ペダルをイッキ読みして思い出した、・・・・・・私の昔。

 

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 私が思いつく自転車を題材にした作品ってのはこれくらいのモノですが、最近弱虫ペダルをイッキ読みしたことをきっかけに、久しぶりに色々と昔のことを思い出したので書いてみます


 あれは、私がまだ人生において右を向いてるのか左を向いてるのか、何が分かっていないのか、分かっているか分からない時代の話です。

 いはゆる、中学1年生の時の話ですね。

 まあ、どんな馬鹿野郎でも、それなりに幸せな時代という奴ですね。

 当時、なんの理由もなく、仲間内の一人が呟いた。

 「ここから、見える山に向かって自転車で行ってみたらどうだろうか?」 

 と、

 当時は友人のこの発言に嫌な予感すらしなく、それってカッケーっとか思った私達ですが、まさか、それが最大の死亡フラグになるとは思いもよりませんでした。


 ”ここから見える山”というのは、友人の暮らしていたマンションの18階から見える山である。


 友人の提案に、馬鹿だからか、暇だったからなのか、私達はすぐさま、自分達の自転車に乗ってその山を目指した。


 友人Aは、その時に流行っていたアルミ製フレームのマウンテンバイクだった。私ともう一人の友人は平凡なタイプ 通称、トンボと呼ばれるもっとも中学生が乗っていそうな型の安価チャリだった。

 まあ、この頃は自転車のスペックなんて関係ねぇー。

 と思っていたので、それは問題なかったのだが、目指す山があまりに遠すぎた。

 距離にすると、大阪の中心部から奈良の生駒の山を登るくらいの距離である。

 それでも、途中で引き返そうか、ヤメようなんてことは誰も言わなかった。

 まさに馬鹿野郎の塊で出来ている漢達である。

 女三人集まれば、かしましいと言われるが、馬鹿野郎三人集まれば、命を危険にさらすとはこのことである。

 さしあたっての問題は、いくら山を目指して自転車を走らせても、山との距離が縮まんねー というコトである。

 というか、途中から、どこを目指して自転車で走行してるか分からないレベルにまで陥っていた。

 それでもなんでも、目指すのが中学一年というモノである。

 馬鹿野郎達は、とにかく勢いに任せて進むのであった。

 昼の3時くらいに出発して、色々迷いながら、夜の7時くらいに生駒の山を登っていた。

 途中で大きなノッポの古時計的な店があって、これがあの歌の元ネタかーとか阿保なこと言ってたことは今でもよく覚えている。

 さて、とりあえず、縮まらないと思っていた、山までの距離だが、どうにか、目的の山かどうかは分からないが、山を登ることに成功した。

 だが、ここで更なる大きな問題がある。

 奈良の山中にて、もうここでいいじゃん帰ろうよとなった時のことである。

 「どうやって?」

 誰も、来た道を覚えていないのである。

 流石、馬鹿野郎三人である。後のことは、まったく考えていない、本物である。今だに生きているのが不思議である。

 とにかく、来た道っぽい感じの道を戻り出す、道路標識を頼りに大阪の自分の住んでる街を目指す、目指す。

 行きは良い良い、帰りは怖いとはよく言ったものである。

 迷いながらも、自分達の家に向かって自転車を走らせるが、疲れも手伝い行きの勢いとは別の超スローペースである。

 馬鹿野郎達も疲労ピークであり、腹も減っていたが、金も山を目指しながら、途中で休憩したゲーセンで使い切っていた。 財布の中に残るのはテレホンカードぐらいのモノである。

 もう、ダルダルにダレながら、家を目指していた。

 気がつけば、真夜中である。

 まだ、自分達の家まで相当な距離が残ってるが、それでも頑張って帰るしかないのである。

 当然ながら、皆、家に連絡して、こういう事情で遅くなると親に説明。 私の親や友人の親も迎えに来てくれるということになりそうだったが、私達は断固拒否して今いる場処を言わなかった。

 何故か当時、そんな恥ずかしい真似は死んでもできるわけもないと思っていた、反抗期まっさかりだっのである。

 哀れな中学一年生達である。

 多分、こんなに自転車に乗ったのは人生で後にも先にもない。これからもないだろう。

 迷いながらも、3人で家路を目指して帰りながら、国道の傍を自転車で走らせる。

 どうにか、深夜2時から3時くらいの時間に、自分の家まで分かる距離となった。

 時間はかかるけど、とりえあずなんとか家に帰れそうだと思った時だった。

 また一人の友人が阿保なこと言い始めた。

 「ちょっと神社にお参りしないか?」

 家から少し離れた、地元ではない行ったとない神社である。

 たまたま、神社が見えたから、神社に入ろうと友人が思っただけである、単なる思いつきだったんだろう。

 私も、もう一人の友人も、まあ、今日の記念にそれも良いかもと思い、深夜の神社にお参りした。

 ここで、とんでもない事態に遭遇した。

 はっきり言えば、トラウマになってもおかしくないことがおきた。

 それほどに、強烈な思い出だった。

 神社で何に遭遇したかというと、女の人だ。

 だけど、この女の人は特別だった。

 白い服を着て呪いの儀式をしていたのである。

 牛の刻参りという奴である。藁人形を釘でガッツンガッツンやる怖い奴である。

 そして、当時、私達の中での共通認識では牛の刻参りをしている人間に見つかったら殺されるというモノがあった。

 とりあえず、私達は全力でその場から逃げ出した。

 あまりに取り乱して、コケたり、転がったりしながら、足や腕を擦りむいても痛いのまえに怖いである。 

 とにかく逃げた。

 神社の階段を史上最高の速度で駆け下りた。

 そして、下に止めてある自転車に乗り込み、逃げようと思ったら、一人友人がいない。

 まじか!?

 一瞬、時が止まった。
 
 しかし、とりあえず二人で逃げた。

 友人一人を見捨てて・・・・・・。

 とにかく、その場から消えたかったのだ。

 そして、神社が見えなくなる位置まで、距離をとってから、私と山を目指そうと行った友人がお互いに、これはどう考えてもマズイと思った。

 神社に戻るかどうか、友人と議論した。

 白い服の女は怖いが、友人がいなくなるほうがもっと怖いということで、戻るということになった。

 私達はビビリながらも、とにかく神社に戻ることを決意した。

 神社に戻ってみると、

 神社に行こうと言った友人の自転車は階段の下に止まったままだった。

 とりあえず、恐る恐る、神社の階段を上がって友人を探そうと思ったら、階段の上の境内近くにいた。

 白い服を着た女性と一緒にである。

 取り残された友達が、白い服を着た女性と座ってなにやら話していたのである。

 どういうわけか、談笑しているような雰囲気だった。

 心配して戻った私達は、安堵して泣きそうだった。

 取り残された友人は、多分戻ってくると思ったと後に語るが、正直それは50:50だったんだぜと、今は思う。

 最初見た時は、逃げても仕方ないほどその女性にビビリまくったが、友人と談笑しているその姿をみて、私達からも恐怖心は少なくなっていた。

 神社に参ろうと言っていた友人は、逃げる途中で足を挫いてしまって、逃げれなかったのだが、この白い服を着た女性が介抱してくれたらしい。

 そして、この人がちょっと変わってる人で、別に誰に恨みもなにもないけど、一度こんなことがやってみたかった。

 それだけの理由で、牛の刻参り的なことをやっていたらしい。

 今思えば、なんともバチ辺りなお人である。

 それから、暫く、四人で会話して、友人の足もなんとか自転車をこげるようには回復したので、家に帰ることにした。


 勿論、その後、三人とも親に死ぬほど怒られた。


 私にいたっては、二度とこんなことしないと誓約書まで書かされ、暫く外出禁止にまでされた。

 

 今思うとアホな思い出だが、どこか懐かしい。 年をとると昔のことばかり思い出すもんですなー。

 

 

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