ねここねの思考手記

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オーバーロードのアニメと原作が売れた理由


 オーバーロードというアニメは非常に面白い! どれくらい面白いかというと、2015年度を代表する深夜アニメだったのかもしれないと思うくらい。

 今年の秋アニメの中で円盤の売れ行きも他を大きく突き放しての単独トップ。

 原作も売り切れが多発で短期間で150万部は増えた模様。


 面白いから売れる、面白いからヒットするというのがどんな作品にも当てはまるとは僕は思わない人なのですが、やはり、ここまでのヒットをする作品になってくると何がそんなに良かったのかなーって少しは考えたくなるものです。


 だから、少しだけ考えてみましょう。


 オーバーロードとはどういう作品か?

 一言で言えば、異世界転生ものです。

 いや、未来世界異世界転移転生ものというほうが正しいかな。

 クソ長いラノベタイトルとしてつけるならこんな感じかな

 未来の世界でリアル体感ネットゲームしてたら、そのまま異世界に転移して転生したら、俺は最強だし部下も最強だしみんなすごい慕ってくれるのでこの世界で頑張るのもいいかもしんない!

 
 オーバーロードってのはこんな感じの作品かなーって僕は思っています。


 んで、このオーバーロードという作品を視聴した上で何が一番良いのか気になった点を一つだけあげるとするならばそれは、主人公の強さなんですよね。


 もっと言うならば、主人公の半端ではない最強設定が非常に良かったんではないだろうか?

 人は強者に憧れる!
 強い(物理)強い(精神)そういったものには尊敬と畏敬の念を抱くのは人類普遍の価値観でしょう。

 それは、フィクションだろうと、現実だろうと同じことである。

 ドラゴンボールの地球育ちのサイヤ人に憧れる人然り、ワンピースのゾロに憧れたり、宮本武蔵の強さにほれ込むのは、彼らのもっている強さからくるところが大きい。


 そして、強さの説得力とは敵を倒すことである。

 敵を倒せば倒すほどに強さの説得力はましていく。
 
 そして、圧倒的に完膚なきまでに相手を倒すことにより勝利した側は全能性をアピールできるわけです。

 それなら、強いキャラをとにかく出せばそれなりに面白い作品を作れるんじゃないの? ってことになる。

 実はそうなんだ。

 だから、人気雑誌のジャンプあたりは、そういう漫画が多い、もしくは、他の雑誌でも人気のある漫画はだいたい主人公がかなり強い。

 雑魚な主人公は主人公として読者の憧れにならないし、お話にならないことが多い。

 バトルものならとくに。

 勿論、例外はいくらでもあるけども、基本的には何かが突出していないと主人公足り得ないだろう。

 だが、いくら強いキャラを出せばいいと言っても、強さの基準を明確に分かりやすく視聴者に伝える必要があるだ。

 あるだよ!

 
 そのキャラクターはどれだけ強いのだろう? その証拠を提示しなければならない

 まあ、簡単なのは、作中で強いキャラクターと呼ばれているキャラクターを主人公が倒すという展開が王道ではある。
 
 え? そんな単純な構図で視聴者、読者は満足するの?

 それがしちゃうんだなー

 してしまうのですよ!

 勿論、しない人もいるが、やはり人類普遍の価値には逆らえないのだろう。 人は強者を好み、崇拝するのだ。

 これは太古から刻まれ受け継がれてきたDNAなんだろうと思う。

 まあ、推察するに今よりももっと昔は単純に力の強いものがもっとも権力をもっていたことが原因なんだろうと考えられる。 

 暴力が強い人間がとにかく周囲を殺すぞと脅して権力を握っていた時代の名残といってもよいだろう。

 暴力が今よりも直接的にまかり通る時代は、死にたくないから暴力に従うということが頻繁に繰り返され、暴力に屈する人は生存率が高まり、暴力に屈しない人は殺されて淘汰されてきたんだろう。

 そして、強者に従うこと、崇拝することがもっとも生存戦略として効率が良いのだ。

 生存戦略に従って生き抜いてきたDNAの傾向は子孫の数だけ継承されて行くのである。 

 だからこそ、現代人類もまた悲しいまでに強者の存在に畏怖するのだ!

 まあ、話は少しそれた!

 まあ、とにかくだ!

 強いキャラを出しておけばOK っていうのが一つの王道なんだ。

 そんで、

 強いキャラが強いキャラを倒すという演出さえしておけば、かなりOKで上々なんだ!



 ガゼフ単位

 そして、オーバーロードのもっとも強さを象徴する特徴といえばガゼフ単位という強さ設定である。(魔法位階設定も相当だがそれはネタとして美味しくないので割愛させて頂く)




 このガゼフ単位というのは、オーバーロードにおける強さの基準である。

 オーバーロードのガゼフ・ストロノーフというキャラは人間界の戦士としては最強クラスというのがこの作品の基準である。


 ガゼフ単位とは?

 ノーマルガゼフ1人分の強さを1ガゼフとする単位。ハムスケが1.2ガゼフ、クレマンティーヌが1.5ガゼフ、クライムが0.5ガゼフくらい。 (正確には分からないが)

 彼を強さの基準にすることでこの世界の強さ基準は成り立つことが多い(半分ネタだが)


 だが人間界の最強クラスであるところのガゼフを主人公アインズは指先一本動かすだけで倒すことが可能である。

 いや、動かす必要もないかな・・・・・・。

 とにかく、計り知れないほどに主人公達と異世界の住民は力の差があることを証明していくのがオーバーロードという作品である。

 その他色々、主人公最強、部下最強を主張する場所は随時ありどんどん磐石になっていく展開である。

 そして、視聴者もそれを望んでいる人が多いのでは? とか勝手に僕は思っている。

 まあ、とにかく、とにかくだ! オーバーロードという作品はとにかく主人公側は最強なんであるというところをひたすら丁寧に得意気に本気でアピールすることに特化している作品なのですよ。

 そして、それが最大の魅力なのではないだろうか?

 勿論、オーバーロードの魅力はそれだけではないが、とにかく最強であるということに拘りを持っている作品だと僕は思う。

 そして、アニメ視聴者はアインズ様の最強さにほれ込み、BDと原作を買うのである。


 僕もその一人である

 




                                       以上!
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久々のアニメ記事)

 久々にアニメ記事を書いてみたが、ブランクは否めないなーと思うのでした。
 今期は色々見てるが、全部視聴できるか心配だーー。
 オーバーロードのようなダークホースを期待したい!