ねここねの思考手記

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「人の身体的特徴をネタに笑うな!」という発言にムカツイテ仕方がない

 

 人の身体的特徴をネタにして笑ってはいけない? 

 なんでだよ!

 というか、おまいら美女や美男を賞賛して醜女やブサイクな男を嫌悪する習慣があるだろう! 人は習慣的にそういうことをするし、色々なとこから差別を学ぶ。さらにはそれを日常として習慣化している。他人より自分を優遇する差別、他人の子供より自分の子供を愛する差別。それらは当たり前に常に行われる。悪いことでもなんでもない。当たり前のことである。

 

 美人に対して可愛いとほめたり、ブサイクを気持ち悪いと貶したりするのも日常的にどこでも行われている選択と選別である。

 

 そんな人類が「人の身体的特徴を笑うのはイケナイ」とか言うなや! とか思うわけであり、そんっなに偽善を気取りたいなら美人とかブスとかの概念をなくしてからこい! ついでに世の中の格差とか差別とか貧困とか撲滅してみせろ! とか考えちまうのですよ。

 

 しかしな、「人の身体的特徴をネタに笑うのはイケナイ」という言葉は甘美である。その甘美な言葉に毒された我の父親は僕が子供頃に親戚で障害のある顔立ちの子供の顔を笑った僕を撲殺しかけた。僕の目は失明一歩手前になり耳も半分千切れたし腕は折れるほどの虐待を受けた。その経験からか僕は「人の身体的特徴をネタに笑うのはイケナイ」を身に染みて理解したし言わなくなった。暴力的な教育の賜物である。子供に将来やってはならんということを理解させたかったら僕の経験上では思いっきり過酷な罰を幼少期に与えるというのがまじに効果的ではあるが、幼児虐待はやっぱり許せんとは思う。虐待せずにしっかりと教育ができる大人に僕はなりたいと思う。

 

 だからこそ、「人の身体的特徴をネタに笑うのはイケナイ」そういうのは良くないよなと確かに思うし、グッとくるのも確かなんだ。そう、これはグッとくる心にグッとくる思考なんだよ。「人の身体的特徴を笑うのはイケナイ」というのはグッとくるんだ。心にくるし、そうだなーと思い感じてしまうものなのだ。それが人の心という不確かなものなのだ。

 

 確かに我々は「人の身体的特徴をネタに笑う」人間に対して嫌悪する知性がある、だがそれは、そういうことしている人達が悲惨なうめきにあったりとかするような事例が世の中にあるからだろうな。だから、そういうことを言う人間を迫害する文化がもっと発展すれば「人の身体的特徴を笑う」人達が減るだろうし、そういう人間を隔離して絶滅させれば根絶も可能かもしれない。

 

 だけども「人の身体的特徴をネタに笑う」を禁止してしまうと個人の感覚の自由が阻害される。全ての人類が同じように感じて、同じように楽しみを見出していたら人類の多様性を縮小させるだろう。それは衰退の始まりである。

 

 多様性は可能性であり、未知と未来のガソリンである。

 しかし、多様性とは全てを認めることではない。選別して切り捨てることも選択する多様性である。肯定や賞賛だけが必ずしも有効ではないのだ。

 賛否両論持って色々なものを捉える意識こそ大事ということに気づかない人は多い。

 赤あげて白もあげてだけの選択肢よりも、赤を下げて白を上げる、白も赤も下げる、赤あげて白を下げる、赤も白もあげる選択肢を持つ人の方がより自由度が高い。だから僕は何でもかんでも万歳する勢が苦手だ。

 

 肯定と賞賛することだけで、否定したり非難することを失ったら人類はいっきに衰退するだろう。否定する心根が無くなれば、競争も争いも起こらんから平和なのかもしれんし、そういう世界を人は天国と呼ぶのかもしれない。しかし、それが全ての衰退の始まりだと私は考える。丸くなって穏健派が増えるとサイクルの流れが緩やかになり成長は鈍重になる。そして衰退が始まる。

 

 だが! 衰退したらいかんのかと問われたら、僕は困る。必ずしも衰退したらいかんとも言い切れんからな。何かが衰退すれば何かが栄えるだろうし、そっちが重要であることもある。

 「人の身体的特徴をネタに笑う」ことを常識としている人類なんてさっさと衰退したらいいとかすらも思う心も僕には存在する。

 

 そして僕は迷うのだ「人の身体的特徴をネタに笑う」に対して笑うのは良いのか悪いのか? どっちがいいのか? 

 

 ただ、どういうわけか人の身体的特徴をネタに笑う」という行為に僕は怒りを覚える人種らしいしムカツク人種らしい。だけども、それを言葉にする連中にも偽善じみたイラツキというジレンマ発生するのだ。

 

 だから、この手の問いに対して答えが見出せない自分に僕は常にイラつくのだ。

 エニウェイ!

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