皆は、2012年の漫画大賞の結果を知っているだろうか?
覚えているだろうか?
私は覚えている。
2012年度の漫画大賞は「銀の匙」である。
銀の匙 Silver Spoon(1) (少年サンデーコミックス)
- 作者: 荒川弘
- 出版社/メーカー: 小学館
- 発売日: 2013/03/15
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これは面白い漫画である。荒川弘大先生といえば、北海道が生んだスーパースター漫画家の一人である。彼女は農業やらしても、東京で肉体労働的なバイトさせても、漫画を描かせても超一流というハイスペックな漫画家である。代表作に、鋼の錬金術師や百姓貴族とかがある偉人である! 実力も人気も知名度も圧倒的なんだから納得の漫画大賞であるといわざる得ない。
僕がこの2012年の漫画大賞の審査員でも『銀の匙』は外せない作品である。
そして、2012年は2位以降も名作と呼ぶに相応しい漫画揃ってランクインしている。
2012年の漫画大賞
2位:『大東京トイボックス』うめ
3位:『信長協奏曲』石井あゆみ
4位:『昭和元禄落語心中』雲田はるこ
5位:『25時のバカンス 市川春子作品集Ⅱ』市川春子
6位:『ドリフターズ』平野耕太
7位:『グラゼニ』森高夕次 アダチケイジ
8位:『アイアムアヒーロー』花沢健吾
9位:『外天楼』石黒正数
9位:『高杉さん家のおべんとう』柳原望
11位:『日々ロック』榎屋克優
12位:『惡の華』押見修造
13位:『四月は君の嘘』新川直司
14位:『鬼灯の冷徹』江口夏実
15位:『となりの関くん』森繁拓真
さて、ここで問題です!
2012年の漫画大賞のランクイン作品の中で、
アニメ化、もしくはアニメ化が決定している作品はどれでしょう?
答え
「銀の匙」『信長協奏曲』『昭和元禄落語心中』『ドリフターズ』『惡の華』『四月は君の嘘』『鬼灯の冷徹』『となりの関くん』
さて、答えを見ると色々なことが見えてくるわけですが、漫画大賞になるということは、そして、ランクインするということは、それと同時にアニメ化への特急券と言ってもいいぐらいの価値があるのだというのが一番分かりやすい。
いや、まあそんなことは僕ごときサンピン野郎に言われんでもワカットルワ! と言われそうだが、そこは抑えておくれよハニー。
そんでだ! 漫画大賞にはノミネート作品というのがある。
第一次選考リストがある。そのリストを見て我は思う!
もしも、我が、2012年の漫画大賞の選考をやっていたらこうすると!!!
ねここねによる 2012年 漫画大賞
13位『狼の口 ヴォルフスムント』久慈光久
狼の口 ヴォルフスムント 1巻<狼の口 ヴォルフスムント> (ビームコミックス(ハルタ))
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11位『亭主元気で犬がいい』徳弘正也
8位『大東京トイボックス』うめ
銀の匙 Silver Spoon(1) (少年サンデーコミックス)
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2位『ヒナまつり』大武政夫
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どや! って言ったら確実に趣味に走ったなーって言われそうなランキングである。
まあね! 趣味ですよ。
僕みたいなクサレオタクの決めた順位は偏ったもんである。同意を求めるのは難しいだろう、だが僕はこの順位と心中しても良いくらいではある。
しかし、2012年の漫画大賞で15位以内にもセントールの悩みが入らなかったのは厳しい、非常に厳しいと言わざるえない!!
アレとアレを入れ替えてセントールの悩みを入れてくれー!
と、妄想することがよくある。
今だにこの漫画の人気が爆裂しないのはそれが原因な気がする。
だから、アニメ化もしない。
2012年にセントールの悩みが漫画大賞だったらなー。
せめて15位以内にランクインしていればなー。
モンスター娘の日常と同時期にアニメ化してたんじゃないかなー。
そういうことを考えてしまう!
それが僕の悩みですよ!
ずっと前から、現状でも、個人的にもっともこれのアニメが見たいと常に僕は悩んでいる。
ちなみに、セントールというのは人馬とかケンタウロスという意味である。この漫画の主人公がケンタウロスの美少女だからである。1話でいきなり、美少女ケンタウロスが自分の大事な場所はグロイのか? そんな悩みを友人に相談して友人に確認してもらうという思春期の赤裸々だけども公表できないストーリーは衝撃的過ぎるので人に勧めるのが実は恥ずかしいというのが原因なのかもしれない・・・・・・。
だからこそのインパクトではあると私は思うんだけどね。
ただ、それ以上にこの漫画は色々とすごい。
現代的な世界にまるごとファンタジー世界の住人を定着させて、現代的な感覚で日常系を描いている漫画ってこれ以外に実は思いつかない。
勿論、村山慶先生の描く可愛いキャラクターに悶えさせられるのも魅力なんだけども、異文化の交流というか異種族の交流というか差別や色々な思想がおりなす物語は色々と深い。
そんなわけでこの漫画は色々とすごいのだ。
表紙だけ見ると、人外の可愛いキャラクターがキャッッキャするだけのお話に勘違いされることが多いんだけども、実は全然違うくて、人外同士の間にも色々な壁があったり差別の歴史があったりと単なる萌えで終わらないところがこの漫画のすごいところだろう。
興味のある方は是非一度読んで頂きたいなーと思う次第です。
もう8巻以上出てるので漫画大賞にはノミネートされないけども、個人的には萌えと日常系の作品の中では最高点にある漫画だと私は思う。
なのでオススメです!
ということで「セントールの悩み」新刊の12巻が出たのでついついこんな記事を書いてしまいました。
以上