ねここねの思考手記

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貧乏人が罪を犯さず孤独に生きることの尊さについて考えると涙がでる

「貧乏は悪だ!」 と、誰かがそう言ってた気がする。なら金持ちは善か? そいういう話ではないだろう。貧乏だろうが金持ちだろうが悪い奴は悪いし、良い奴は良い。そもそも、善悪という定義が人によって違うのだから限定的な条件でしかその好悪は判断できないだろう。誰かにとって都合の良い存在は善であり、都合の悪い存在は悪でしかないのだ。そんな善悪の定義はいったんおいておき貧乏人が犯罪を犯さずに生きることは難しいことなんじゃないか? 最近はそんなことをよく考えます。

 

 よく無人販売店での万引き動画がネット上にUPされている昨今です。そこで万引きするような人達は大体が貧乏人です。最近話題にあがった純金製の茶碗の窃盗事件も生活困窮者が起こした事件でした。

 こういった犯罪は彼や彼女達が貧乏だから貧困だから起こる事件であり、仮に彼や彼女達が金持ちだったり裕福な資産家だったらまず起こさない事件だと言えるのではないでしょうか? 人は空腹になれば食べ物を欲しがり、寒ければ暖かい場所を求めまるものです。必要な物が足りてない人は足りてないものを補充しようとしているに過ぎないのが貧乏人が起こす犯罪なんじゃないかなと私は思います。勿論、貧乏だったり貧困だったりしても我慢して犯罪をおかさず慎ましやかに生きる人達もいるでしょう。人の物を盗むくらいなら飢えてしんだほうばまだマシと思ってそのまま餓死する人達だっています。悲しい現実です。自分が貧困で苦しい状況にも関わらず犯罪にはしらない人達というのはまさに国の宝とも言えるでしょう。世の中には金を沢山持っていて裕福で不自由ない暮らしをしていても犯罪を犯すど畜生もいるのに、金もない、友達もいない、仕事もないような人達が犯罪を犯さないなんてこれはもう、貴方は聖人君子の器ですか? と、思わざる得ないわけですよ。

 

 貧乏な人が貧乏な理由は色々とありますが、金持ちが金を沢山稼ぐために貧乏人から搾取するのが今の資本主義社会の仕組みですから、貧乏な人が貧乏な責任は全て金持ちが存在するからとしか説明のしようがないと思うんですよね。貧乏な人が金持ちになれないのは努力が足りない! 勉強しない。行動しない。働かない! 甘えんな社会不適合者共が! と、心無い台詞を言う人達もいるかもしれませんがね。それでも、貧乏人が沢山いる責任は金持ちの責任だと私は思います。貧乏人が沢山いるから金持ちが生まれるという逆も真なりというか。笑うから楽しいのではなく、楽しいから笑うのだという論理と同じかもしれませんけどね。ただ、貧乏だから犯罪を犯してしまうというならば、金持ちが貧乏人を沢山産んでるのだから金持ち相手に犯罪を犯してしまう貧乏人は金持ちにやり返しただけなんじゃないかとも思うのです。勿論やり返したらいかんのですがね。日本の法律で自力救済は禁止されています。殴られたから殴り返しても罪になるのが日本の法律です。殴られたら即座に反転して警察に助けを求めるのが正しい対処法なのです。盗まれたから盗み返しても罪になります。そいう社会であるからこそ治安が維持できるという利点もあるので自力救済の禁止という法律はわりと良い法律だとは思います。

 

 いじめられてるから、反撃する。搾取されてるから反撃する。結局は犯罪を生んでるのは合法的に金を貧乏人から搾取する金持ちの責任なんじゃねーの? 貧乏人を産んだ責任が金持ちにあって。貧乏で苦しんでる人がさらに犯罪を犯して捕まってしまう。貧乏がゆえに金持ちから物を盗んで捕まってしまう。それは因果応報なのではないのだろうか? 勿論、貧乏だろうが、他人から物を盗めば罪は罪である。犯罪である。だから多くの人は罪を犯さずに生活をしている。だがしかし、それは合法的にお金を搾取されているんだけど非合法な手段で自分のお金を取り返しにいったら逮捕されて余計に酷い目にあったでござる現象が起こるから我慢してるだけなんじゃないだろうか。ようするに今の日本は貧乏人の我慢による理性で治安が保たれていると言ってもいいでしょう。罪を犯さない貧乏人はやはり国の宝である。

 

 まあ、長くなったけどね。要するに貧乏人が起こす万引きとか窃盗のような軽微な犯罪は金持ちが要因なのだから金持ちから盗んだものは金持ち的に被害が少ないなら許してやってもいいんじゃね? とか思うわけよ。 貧乏人がより貧乏な人から盗むのはまじに許せないがな。でも、貧乏なせいで他人から盗んでしまうのだ! 足りない人が沢山持ってる人から分けてもらいさえすれば犯罪なんて起こらない。それだけで解決するんだけど、沢山持ってる人達が独占しているせいで、貧乏人に分け与えないせいで沢山の人が不幸なる。ゆえに金持ちが一番の悪なんじゃねーのって感じる今日この頃です。

 

 と、まあ、貧乏人が悪いことするのは金持ちの責任だ! みたいな結論になるわけですが、日本の社会は累進課税で稼いだらその分多く税金を払ってるわけですし、弱者救済のための生活保護まであるわけです。お金持ちはお金持ちで税金を多く支払うことである程度の責任はおとりになっているような気もする。なので、貧乏人はお金に困ったら罪を犯さず生活保護を頼ればよいわけなんです。後はプライドの問題? 生活保護でももっと良い暮らしがしたい? とかそれでも思ってしまうのが問題?

 

 だが、それでも今日でもお金がないということで罪を犯す人が一定数いることは事実であり根深い問題ではあるでしょう。

 

 そして、貧乏でも孤独でも罪を犯さずに生きている人達はなんと我慢強く尊い存在なんだろうと感じるのですよ。搾取されても搾取されても搾取され続けても働き続ける尊さに涙が出ます。

 

 そう思わないかな?

 そう思わない貴方はきっと恵まれた人です。多分。

改訂版 金持ち父さん貧乏父さん ――アメリカの金持ちが教えてくれるお金の哲学