ねここねの思考手記

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日本三国の感想

日本三國(5) (裏少年サンデーコミックス)

 素晴らしい漫画に出合えた時や気づけた時というのは幸運である。それは漫画だけに限ったことではないだろうが、私にとってこの漫画「日本三国」と出会えたことはとてもラッキーに感じてるし今の時代に生まれて良かったとすら思える素晴らしい作品である。この漫画が漫画大賞をとれない現実に非常に納得いかないので今年はなにかしらの賞を受賞して欲しいと思う次第である。

 

 そのような前置きはいいとして、日本三国というこの漫画。この2024年7月現在で5巻まで刊行されておるのですが、非常にキャラクター性とストーリー性が秀逸な作品でありエンターテイメント作品としても現代漫画の上澄みといっていい作品としかいいようがないです。ドラマ化、アニメ化した瞬間から人気がうなぎ登ることまったなし、コミケやコスプレ会場でもキャラクターのコスをする人達がわんさか、わんさか生まれるでしょう間違いなしの作品だと我輩は思っとります。本当に褒めるところしかない作品というのは世の中にはあるわけです。とりあえず、読んでない人はとりあえず読んだらいいやん「2秒以内や!」っと思わざるえないし、言わざる得ないです。

 

 とにかく私としてはこの作品をベタ褒めしてしまうわけですが、なにがそんな面白いのかという中身の説明をしてみようかなと。お話として簡単にまとめたら、今から数十年先に核戦争が起こって、世界も日本も目茶目茶になって文明レベルが明治レベル衰退してから100年後の話です。ネットもない、パソコンもない。移動手段は馬、戦いは槍と剣と短筒である。その時代に日本が三国に分かれて争うという地獄の中の地獄の近未来で泰平の世を目指す優秀な男が亡き妻に誓いを立ててあらゆる理不尽に知恵と戦略と運と弁舌を使って突き進む大河ドラマである。

 

 主人公は大志を抱いて混沌な世の中を是正すべく立ちがあるが、その大志を叶えるのは困難極まりない。そんな主人公を理解する戦友やら敵やら敵勢力やら色々な人間模様も描きながら問題を解決して前に進む作品である。主人公以外にも色々とバックグランドがあり、敵キャラも立ってる。だけど根本の思想に中国の歴史書や思想をメインとした三国志が好きな人には最も刺さるような構成である。蒼天航路や三国志、キングダムとか龍狼伝とかジパングとか好きな人は手を出しても絶対損はしない作品でないかなと感じます。

 

 是非、読んでない方は一読を!