ねここねの思考手記

主にアニメ系 漫画系 らのべ系のサブカル系が中心です

ファブルのスナックでのクロちゃんの佐藤明への自己アピールが凄く面白くて理由を考えていた。

 アニメや漫画で面白いシーンがあるとついつい見返したくなる人っていますよね。私もそういう人です。見返して振りえかえって満足するときもあればそれだけで満足いかなくて何故ここまで面白いのか? 要因解析してみたり自分のなかで納得いくように噛み砕いていく作業ってのたまにしたりします。んで、今週気になったのはファバルのアニメでクロちゃんの佐藤明への自己アピールシーンです。漫画でもそれなりに笑えるシーンなんですけどね。アニメで見て更に気になってちょっと掘り下げたいなと思いました。

 

 このクロってキャラは物語に登場するヤクザ組織の若手の中堅ポジションみたいな立ち位置のキャラで若頭と一緒に内緒で佐藤明が超一流の殺し屋であるということを知ってる数少ない人間であり、さらには殺し屋という存在に憧れるというちょっと変わった人なんですね。このクロっていうキャラクターは凄腕の殺し屋こと佐藤明の殺しの技術の一端を目の当たりにしたことで佐藤明を信奉するくらいに憧れを抱いてしまったんですね。一方的な片思いの尊敬というやつですね。

 

 そんで憧れの対象である人間がたまたま立ち寄った店にいたのでなんとか自分の存在をアピールしたくなった。尊敬する人間や自分の好きな人間に自分のことを知ってもらいたい。有益だと思われたい。好かれたい。取り入りたい。という感情はわからないでもないよう気がします。でも、人目もあるし正面きって挨拶にいくのもどうにも抵抗があるので、相手に聞こえるように自分の身体的能力の自己PRをヤクザの弟分にするわけです。そのアホさ加減が見るものとって非常に滑稽な感じが笑いを誘うわけです。

 

 そして空回りに終わり。変な人扱いされて終わるわけです。まあ、でもそこがいいわけで視聴してる側としては非常に満足いく楽しいシーンとなるわけです。ヤクザなのに憧れている人の前でどうにか印象残りたいのに上手くアピールできない絡めない。そして空回りして後輩を殴ったり、𠮟ったりする。なんというか非常にコメディ要素がつまった面白いシーンです。その面白さの根源にあるのは不器用なまでに憧れに対するアピールの仕方なんだろうな。

 

 憧れの殺し屋の近くいて、何故か突然自分の身体的能力値のアピール。100メートルは11秒台とか、高飛び負けたことない! とかいきなり言われても見てる側からはなんのこっちゃ? そのアピール? っとなって ふぁ! ってなるわですね。 そういった面白さってあるなぁー わかるなぁーって思う今日でした。

 

 こういうなんというのかな。周囲からしたら痛いほどに滑稽だけど笑えてしまう。気持ちは分かる! みたいな場面ってすごいキャラクターが立つなぁーと思います。とても素晴らしい!

 

 いやーファブルのアニメは面白いなぁー。

ザ・ファブル(1) (ヤングマガジンコミックス)