ねここねの思考手記

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鉄腕バーディーという神漫画を考察する 生き物はみんな、最後は死ぬんだから、それまで何があっても平等でしょ!

 

[まとめ買い] 鉄腕バーディー(ヤングサンデーコミックス)

 

 世の中に面白い漫画は沢山あります。

 僕が面白い漫画と定義する上で一番大事なのは読み終わった後に、また、読みたくなる気持ちが生まれるかどうか?

 

 というのがあるのですが

 ゆうきまさみ閣下の作品。

 鉄腕バーディーが僕は最高に大好きなんですね。

 涙が出るくらいに......。

 

 なので、

 ちょっと鉄腕バーディーを紹介させてもらう。

 

  鉄腕バーディーというのはこういう感じのお話。

 

 地球外で高度な文明を持った人類がいました。

 地球外の高度な文明を持った人類は機械に自我を持つ量子コンピューター、スパコン共に管理されてました。

 

 自我を持つコンピューターの目的は人類の恒久的な繁栄と調整、最適と維持管理。

 

 と、いった感じ。

 ただし、高度な文明の根幹的な部分はコンピュータの自我が管理して、それを人類の管理下にはおけないというもの。

 

 

 作中では、

 

 Q体を利用した超並行演算とピンホール物理学と記述してありました。

 

 ワープとかそんな技術

 宇宙船とかそんな技術

 ネットよりも超すごい情報通信技術

 すんごい遺伝子操作系の技術(スーパーマンとか作れちゃう系のやつ)

 

 

 ざっくりいうと、

 コンピュータが管理する高度な外宇宙の人類が今の現在の地球人類と接触するサイエンス・フィクション系の物語です。

 

 一言で言うと、

 宇宙人との超接触もんですな!

 

 んで、

 宇宙人の中にですね。

 コンピュータに管理されている世界が嫌! 

 コンピューターに管理されている、支配されている。世の中が嫌だ! 人間様をなめるなよ! というキャラがいるわけですよ。

 

 高度な文明がなくなってもいいから人間を支配するコンピュータはぶっ壊したいと思うわけです。

 

 僕らの感覚で言えば、

 

 国家に管理なんてされたくない。

 税金も払いたくないし、

 ネットもパソコンも上下水道の管理も電気の供給も国家に管理されたくない!

 法律も警察も超法規的な活動の前には意味もないなんて許せない!

 国家を管理する側を滅ぼしたい、国家の管理や統制から外れて、

 自分達の手で、個人個人が生き方の自由を追求したい!

 税金の徴収率、分配率、様々な文明的な恩恵を管理して統制されたらたまらないし、許せないとか思う感覚が似ているかな。

 

  テロリストは言う

 人間は自由であると、

 苦しむのも、苦しみから抜け出す努力をするのも、新しい道を切り開くのも自由であるべきだと。

 

 その基準をコンピュータがきめんじゃねーと。

 そんなコンピュータはキモイからぶっ壊すべきだ!

 

 そういう、宇宙人が地球に逃げてくるわけです。

 それを、追って、

 コンピュータに管理されている側の宇宙人も地球に来るわけです。

 

 コンピュータに支配された世の中を嫌だと言う人間は、コンピュータが管理する世界には都合が悪いわけなんですよ。 まあ、当然ですな。

 コンピュータ側に

 異端認定されて、裁判なしで死刑判決確実なんですね。

 そういう世界観が鉄腕バーディーなんですな。

 

 支配者からすれば、支配されるのが嫌だ、嫌だからぶっ壊すなんていう人は、テロリストなんですから、都合の悪い存在になるわけですよ。

 

 

 クリステラ・レビさん。

 この人が宇宙的なテロリストです

 コンピュータによる支配は嫌だと仰る方です。

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 そこに、コンピュータの支配する側の人類。

 宇宙連邦の警察が来るわけです。

 

 バーディさんがくるわけです(主人公)

 バーディー シフォン アルティラさんがくるわけです。

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 バーディーさんは

 レビ様を逮捕するために、くるわけす。

 その際に、地球人の民間人を巻き添えにしたりして、

 かなり、紆余曲折するんですけどね。

 更に、スパコン側はレビ様を殺すために、

 バーディーさん以外にも沢山の暗殺者の人類を送り込んだりします。

 自爆も辞さないレベルの狂信者的な暗殺者もいます。

 レビ様一人を殺すために、かなり手段は選びません

 宙から地球に砲撃をぶっ放したりもします。

 

 目的のために手段を問わない者を化物というならば、

 コンピュータ側はまさに化物ですね。

 それを倒すためには、化物にならないといけませんと

 レビ様は仰ります。

 それが、正しいかどうかは僕如きでは分かりかねます。

 暴力を暴力で解決するしかない世の中で生きてるなら、

 正しいような気もしますがね。

 

 

 そんで、なんやかんやでね。

 クリステラ・レビ御大将閣下の超頭が良いので勝ちます!

 策略と機転により量子コンピュータの破壊に成功!

 スパコンの支配が終焉を迎えます。

 

 んで、

 高度な文明。

 ワープとか超すんごい情報通信技術とか、色々と量子コンピュータに頼っていた技術が使えなくなります。

 

 その後、宇宙人と地球人達が混ざって生活するようになるんですが、そこで、物語は終わりです。

 

 ちなみに、宇宙人は人型だったり、虫型だったり、爬虫類型だったり、犬型だったり、ネズミ型だったり色々いるんで、色々とすんごいです。エピローグで地球は宇宙人の犯罪が目立つシーンで終了します。

 ちなみに

 この女性型の宇宙人のビジュアルがすんごい好きでした。

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 まあ、まあ、それは良いとして。

 良いとしてなんですが、

 

 

 この漫画を読んで思うことは色々あるのですが、今日は支配者から支配を拒む、支配者をぶっ殺すということについて、色々と思うところができたんですよね。

 

 この作品、鉄腕バーディーでは宗教があるわけすね。

 

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 生き物はみんな死ぬんだから、それまで何があっても平等でしょ!

 幸せな人生を送ろうが、不幸な人生を送ろうが、

 奴隷として生きようが、人殺しをして生きようが、

 人を沢山助けようが、お金持ちになろうが、

 権力者になろうが、英雄になろうが、

 イケメンになろうが、醜女に生まれようが、

 頭が良かろうが、悪かろうが

 最後はみんな死ぬのだから平等って話。

 

 

 生きている間の不公平なんて、死んでしまったら同じなんだから、気にすんなよなという考え方ですね。 

 

 でも、生きている間に良い生き方をしたほうが、死んだ後にお得なことがありますよとかなんとか。

 

 良い生き方がなんなのか、その定義はよくわかりませんが。

 みんな死ぬんだから平等、それ以外の不公平なんて知ったことではないという宗教があるわけです。

 

 

 ただ、実際には、量子コンピュータが生き方や思想に干渉してくる。

 迫害や不公平のバランスを調整をしてくる。

 人類が最適ではない行動をしている判断すれば干渉してくる。

 

 支配者が人々の生き方を左右するなんて、コンピュータ如きが人類の調整や管理をするのは許せんってレビ様は怒るわけです。

 

 まあ、怒りは当然ですな。

 

 コンピュータが決めた。最適であるという人類の枠組みに離反するならば、コンピュータが人類を手段として人類同士を殺し合わせたり、憎しみ合わせたり、貶めるなんてのは許せんってなる気持ちも分からないでもない。

 

 だけどね。

 コンピュータだろうが、人類だろうが、人類の上にいる存在がいたしても、そんな存在は誰であっても許せんだろうって思うのが僕だったりする。

 

 例えば、

 生まれながらに、上の者の逆らってはいけないとか、王様に逆らってはいけないとか、権力者に逆らってはいけないとかを、先に生まれた人間に逆らってはいけないという、考え方を教え込まれる教育とかをされるのは、支配と何も変わらないと思う。

 

 で、よく思うのが、人は生まれたらみんな死ぬから平等だよねってのはまだいい。

 

 いや、まあ、現代では、人の命もお金次第で変わってくるからアレなんだけども、

 お金があるから、長生きできる人もいれば、お金がなくて短命で死ぬ人もいるわけだけども、一様は、みんな死ぬらしいから、死んだら平等ってのはいいとしよう。

 

 んで、

 生き方の平等っていうのを保障しないのも分かる。

 人に好き嫌いはあるし、それを平等にするなんて難し過ぎる話です。

 スカトロマニアと同じ趣味に今すぐなれと言われも。僕には無理な話だ。

 同性愛者に今すぐなれと言われも無理な話だ。

 そういう人もいるってぐらいなら、平気だけどさ。

 

 けども、生存という一点においては平等であるべきだと思う。

 生まれてきて、死ぬまで、もしくは死にたいと思うまでは自分の身体の維持管理だけは貴賎を問わずに保障されている世の中が人間にとって最適だと思う。

 

 しかし、現代はどうだろうか?

 

 人はあらゆる事に支配されている。

 お金に支配されたり、

 権力に支配されたり、

 親子関係に支配されたり、

 法律に支配されたり、

 

 支配下の人間が支配者に逆らうと生存すら困難な局面にさらされたりすりし、脅される世の中なのが現代社会である。

 

 そんで、支配を担保にしているのは暴力なわけですよ。

 

 上が下を支配するという構造は現代の社会でも同じである。

 人が人を管理して支配する世界もまた、恣意的であるし、不平等が多い。

 しかも、支配の担保をしているのは権力という暴力装置だ。

 最悪やんけとか思うわけですよ。

 

 それなら、高度な文明を担保にコンピュータに管理してもらってる世界の方がまだましな気がする。

 

 それはそれで、コンピュータの管理や判断基準で左右されるからたまったもんではないから、反発を生むかもしれないけども。

 

 現代社会が、富のバランス調整の上で成り立っているというならば、そのバランスと分配調整をコンピュータに最適にしてもらたいところである。

 

 最適基準は一人が持てる富の容量の下限と上限を決めて管理するみたいな世の中。

 

 でも、そんな世の中になったら、つまんなくなんだろうなー。

 

 すんごい不幸も、すんごい幸福もあるから、

 不平等があるから、いろんなことが成り立つわけで。

 

 死ぬまでに、何が起ころうがそんなことはやはりどうでもいいわけで。

 

 みんな、死ぬわけだから平等ですよってのは間違いないなーと思うには思う。

 

 人間が不老不死になるくらい科学技術が発展して、不老不死な人間が管理者となるような世の中なら不平等を訴えたりするのはすんごく正当性があるとは思うけども、そうでない世界なら、何者が支配者でも個人的にはどうでもいいことにも思える。

 

 なので、人類の次なるステージはやはり、不老不死しかない!

 

 人類の一部が不老不死なったら、不老不死が一部の人間だけが許されていいわけがない! その権利は人類全体が持つべきだ! と大きな声で叫ぶことが出来るなーと思うわけです。

 

 というわけで、人類の一部が不老不死で不老不死じゃない人間が不老不死の人間を羨んで、嫉妬して、人類全体を不老不死にするか、不老不死を撲滅するかとかいう作品を読んでみたいなーとか思ったりもする。

 

 と、余談はおいておき、

 

 僕は支配者がいるとすらならば、コンピュータに人間の最適を行って欲しいかなーとか思ったりする。

 

 人間に支配されるよりは、

 コンピュータに支配されたい。

 

 条件としては

 個人個人が快適に生きていける数値を基本にして

 それを基準にコンピュータに支配されたいなとか思う。

 

 同じ人間如きに支配されるより、優秀なコンピューターに支配されたい。

 

 なんか、そんなこと思うのでした。

 夏だからかな。。。。。。。