ねここねの思考手記

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機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズについて感想をまとめる

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ COMPLETEBEST(期間生産限定盤~2017/09/30)

  

機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ

 知ってる人、知らない人いるとは思います。4クールガンダム作品としては色々と叩かれたりするガンダムですけどね。僕は40話以降が結構きついガンダムだったなーってのが大まかな感想です。 最終話の落としどころとしては主人公が死んでしまうんだけども、その死が犠牲となって世界が少しだけ子供達や弱者に優しくなる世界っていうまとめ方はなんか救われるなーって思えたかな。

 

 この鉄血のオルフェンズ

 ストーリーをまとめるとするならばだ。

 

 奴隷のような環境で搾取されて育った子供達が暴力で革命を起こして宇宙中というか世界中の人間を巻き込んで行くんだけども、それをお金と権力を持つ大人達に利用されて続けて搾取されて主人公すら死んでしまうという悲しいお話ですよ。

 

 なんていうだろうな。中央集権的な組織は大きくなればなるほどに腐っていくということがよくわかる作品である。一極に集中した権力は傲慢になり横暴になり下々のものから搾取する。際限なく搾取して犠牲になるのは弱者である。そういうことを教えてくるガンダム。それが鉄血のオルフェンズなのかもしれないなーと思うわけですよ。

 

 なんというか、人と人はとことん平等ではなくてマウント合戦になりがちやなーと思うわけですよ。マウント合戦にならないようにするにには、暴力で殺されたくなかったらこちらの言うことを聞け! みたいな展開になるわけですよ。

 

 なんというか、それは現代社会も同じだよね。

 なんというか、えたくければ仕事しろとか、殺されたくないなら従えとかいうのが世界の本質だったりするわけですよ。本当に嫌だなーそういう世界。

 

 なんだろうなー。

 こいういう作品みるといっつも思うけども、

 弱者に優しくできない金持ちなんて滅びればいいのに!

 そんなことを思ってしまうのですよ。

 

 そんなことはガンダムの良さに関係ないだろうけどね。

 しかし、鉄血のオルフェンズという作品はどうあれ、それなりに楽しめたわけですよ。でも、なんだろうな。どうにもこうにも実はキャラが弱い作品だったんではないかなと思うわけですよ。なんかそういうことを最後に何故か思ってしまいました。

 

 不思議ですね。勿論、ながら、ナゼの兄貴や、アストンやらアキヒロやら、オルガや三日月・オーガスとか、色々とキャラはいたけども。あれ? キャラはそこそこ良いな。色々と不幸な過去を持ちながらも歪みも少ないキャラ達である。ならなにが悪いんだ?

 

 厄災戦とかいう過去の戦争設定がいかんのか? あれは、あれで良かった気がするし、なんだろうな。多分、僕がこのガンダムを視聴して思ったのは貧富の差が幸せの差をどこまでも決定するという世界観がありありと見えてしまうところなんかもしれないな。搾取されて育った子供は、お金を使い方すら分からず成長して欲しいものすら分からない、ボロボロになるまで仕事して、ご飯が食べれて、眠れたら幸せとかで思考が統一されたりする描写が嫌だなーとか思ったような気がしないでもないかな。

 

 結局は、なんかガンダムを通して、経済格差、教育格差、お金があるのか? ないのか? 持てる者と持たざる者の幸せ格差が気持ち悪い程に表現されていたからこそ、僕はこのガンダムを視聴するのが辛かったのかもしれません。

 

 多分ですが、僕はフィクションの中ぐらい、貧富の格差が逆転して虐げられた人々が救われる世界をみたいなんだろうな。最後は少し、救いはあったのかもしれないけども、それでも、格差はなくならない。

 

 

 貧富の格差は酷い現実を産む。

 その是正をするのは並大抵のことではできない。

 多くの庶民が犠牲になり権力者と相打ち狙いでしがみついても権力は遠距離射撃でガンダムすら駆逐する。

 庶民は抵抗しても無駄無駄っていう気持ちなる作品でもなるな。

 それでも、権力者に一矢報いることもあるということを教えてくれる作品でもある。

 そういう気持ちにさせてくれるガンダムでした。

 それが、鉄血のオルフェンズでしたね。

 

 全50話という長くてボリューミー作品ですが、それなりに楽しめるので暇なら見てみるのもいいんじゃないですかね!

 

 しかし、ガンダム作品の癖に遠距離射撃でズドンされて、それが原因で敗北する主人公ってどうよ? 嫌な話である。

 

                                     以上