ねここねの思考手記

主にアニメ系 漫画系 らのべ系のサブカル系が中心です

うーん 自殺はやはりよくないようなそうでもないような。

 漫画家が自殺した。

 原因は自分の漫画の原作通りにTVドラマが制作されなかったからである。原作者とTV局の間で契約はしっかりと原作通りにやると双方の合意があったにも関わらず、その契約は守られなかったからだ。

 

 そのことに原作者は憤慨して心を痛めて自死を選択した。

 

 TVドラマになるほどの漫画を生み出した漫画家は成功者といっていいだろう。

 漫画家の世界では単行本を出せるまでいくだけでもすごいことなんだ。

 ましてや、TVドラマの原作になるほどの人気作品を生み出す漫画家は歴史名を刻む偉大な漫画家と言っても過言ではない。

 

 それでも自殺した。

 

 自殺とは自分で自分を物理的に殺すことである。

 私も死にたいと思うことは多々あるが死ねない。

 どうやったら死ねるだろうかと死に方を色々と探して死ぬ方法を見出してはいるがそれでも実行する気はおきない。そんな気があって実行に移す気概があるならとっくにこんな文章は書かずに死んでるわけだが。

 

 自分の人生が他者より不幸か幸福かはよくわからないが、経済的に優れた人間でもない。自殺した漫画家は私なんかより経済的に優れ、知名度もあり、作品は世に認めれた選ばれし者である。そんな人でも自殺するのである。

 

 現代社会での価値観において、人間は健康でお金がそれなりにあれば大体幸せである人が多数派である。自殺した漫画さんの健康状態は存じ上げないが、経済的に困窮しているわけではないだろう。

 

 漫画家さんが自殺した今回の件を単純化すると、自分の生み出した作品が自分の意にそぐわないカタチで映像化した。そしてそうならないように事前に契約も結んだ。しかし、それを反故それた。その結果、漫画原作者は自殺した。

 

 そしたら、一気に大事になり世間の関心が向いた! である。

 自殺せずにいたら業界ではよくある。原作と映像化は別物。メディアの違いを理解しなさい皆の集! はいちゃんちゃん。 となっていただろう。

 

 そう考えると自殺という行為のすさまじさ、影響力はすごい。

 死んでも許せない、死ぬほど嫌、死んでも駄目ということを体言する一回だけ許された人間の特権行為といっていいだろう。そして、その影響は知名度や理由。世間の耳目を引くものであれば威力はとてつもなく高まる。人によって死んだ瞬間にその人の価値が最大限高まる人だっている。それほどに人の死というのはすごい。いや、有名な人間が死ぬ影響、現代のその伝達力、拡散力が根底にあり。それが手伝って今回大事となったのだが。

 

 私は個人的には人間は自分で死ぬと決めて死ぬのは大賛成である。生きる理由もなく理性的に自分はここまででいい。とくに生きてやりたいことがないし、生きる理由よりも死ぬ理由がうわまるなら死は救いだとすら思う価値観なので自殺した人、きちんと死ねた人を羨ましく思うことすらある。 それでも、自分の思いや、作った作品が他人よって改変されたりした。まあ、ようするに裏切られたから、裏切られたから嫌なこと言ってしまったから、他人を傷つけたから、それで辛いから自死を選択するというのはイマイチ共感できない。それは、本当に死ななければいけないほどの事なのか? 死ぬほどつらい出来事なんだろうか? いや、人それぞれの価値観においてそんなことを言い出したらキリはないわけで。

 

 それでも私は思う。

 死んだら終わりです。現世は生きてる人のためにある。

 自分の意に沿わない出来事があっても理不尽な目にあっても死んだ人のために用意されるのはお墓と言葉と思いだけです。それも死んでしまっては届くことはないっていいでしょう。科学的に死人に言葉や思いが届くと立証されていないのだから。

 

 なので、自分が不満に思うことがあるならばやはり自死するよりどうにか解決するように生きるのが健康な人間の生き方なのだろうと思うのです。

 

 人間は健康でお金があれば大抵は幸せになれるけども、健康が損なわれて死んでしまうというのは珍しいことではないと思います。今回の件は健康が瞬間的に著しく損なわれた結果なんだろうなと勝手に思うのです。そして、それはとても悲しい出来事であり多くの人が教訓するとことができる大きな出来事でもあっと思います。そういう意味で生きてる人類に対して多大な影響があり、今後、似たような事例が起こったさいに今回のような出来事も起こりえると人々の記憶に刻まれて理不尽な思いを受ける人が減るかもしれない。未来に起こる作家の不幸が減るという人類にとって大きな損害の芽を摘むことに寄与したかもしれない。だからといって作家の死が肯定されるというわけではないですが意味や意義をそこに見出す人は沢山いるでしょう。

 

 だからなんだと言うわけではないですが。

 自殺はやはりよくないようなそうでもないようなそんな気がするのです。

 

 以上